たまごのお部屋の治療について

「たまごのお部屋」では自律神経測定を主軸にして特殊神経刺鍼を用いた不妊治療を行っております。一般的には「舌診・脈診・腹診」といった古典的な診察法でお身体の状態を診るのに対し「たまごのお部屋」ではそれら古典的な方法と、医学博士によって考案された科学的な検査測定法を組み合わせ、卵巣周辺の神経に対しアプローチを掛ける事で周辺の筋組織の緊張緩和・血流増加・ホルモンの生成を促し、「力のあるたまご」を育てながら妊娠しやすいお身体へ整えていく治療を行っています。

 

「たまごのお部屋」の特徴

 

「たまごのお部屋」では治療前に測定を行い、今のお身体の状態から導かれた測定結果を基に、生理周期に沿った治療を行っていきます。またコースにより特殊神経刺鍼を行い、妊娠に向けてより積極的なアプローチをかけていく事も可能です。測定をする事で「何となく良くなった」「何だか効果がよくわからない」と云った感覚的なものではなく、数字によってご自身の状態を確認できます。また症状や状態に合ったアロマオイルや経穴をお伝えしておりますので、日常のケアに利用もお役立ていただける新しい治療法を提供しております。

 

特殊神経刺鍼とは?

 

特殊神経刺鍼は一般的に泌尿器疾患に用いられる事が多く、また男性のED に対する治療としても効果的である ことが知られています。ですが生殖器に対する神経的な研究は男性生殖器をメインに考えられており、女性生 殖器に対する神経的アプローチは後れを取っているのが現状です。ですが近年不妊に対する特殊神経への鍼灸 の効果に対し、積極的な検証を進めてきた明治国際医療大学のチームによる研究の成果として、卵胞発育採取 率が上がる事が明らかになっています。今後これらの研究結果を踏まえて、鍼灸の不妊治療に対する確実性を 上げて行く事が急務となっております。不妊と云うお悩みを解決する為に、出来るだけ効果的な方法を積極的に取 り入れ、皆様のご要望にお応えするのが私達鍼灸師の使命でもあると考えておりますので、たまごのお部屋で は患者様の同意の基、今後も積極的に治療に取り組んでいきたいと考えております。

 

何故不妊治療なのに自律神経の治療をするの?

 

生体には感覚を伝える体性感覚神経と、伝わった神経に対する反応を示す遠心性神経が在ります。遠心性神経には大きく分けて、自身の意識下で反応する体性神経系と無意識下で反応する自律神経系の交感・副交感神経があります。自律神経系は生体を維持する為の基本的な機能である「循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温・排泄・生殖」等を一定に保つ働き=生体の恒常性(ホメオスタシス)を担っており、お身体にとって無くてはならない機能である上、生殖にとっても大変重要な役割を果たしていると云えます。

 

 

ですがその大切な機能である自律神経系に対し、昨今では様々な要因からバランスを崩し、日々の生活に支障をきたす方も少なくありません。例えば交感神経が興奮し続けている事で喜ばしくない作用をするものには末梢血管の収縮があります。一例として寒冷刺激に対する反応がありますが、この反応は抹消血管を収縮させる事で体表(手足末端など)に向かう血流を減少させ、体幹(大動脈系)に戻る血液を冷やさないようにする作用となっています。これは体温を一定に保とうとする体の恒常性機能に対して起こる交感神経の反応となっており、生命活動を維持する為には無くてはならない機能ですが、言い換えるとその作用が起こる事で末端の組織に十分な栄養や酸素が行き渡りづらい状態になり、細胞は上手く働くことが出来無くなります。昔から「女性は身体を冷やしてはいけない」特に下半身を冷やす事で不妊になると云われていますが、生殖機能は実は個体生命維持にはあまり重要視されておらず、危機的状況下に於いて生殖機能よりも重要な器官(心臓、肝臓、腎臓、脳等)への血流を優先させるようプログラムされていると云うのが生体の一般的な働きとなっています。ですので「冷える」という状況をお身体が認識した場合、深部温度を下げないようにする為の自己防衛の手段として生殖機能への血流は二の次になり、結果不妊になり易くなるという事態を招きます。これらは先人の方達が経験から身に着けた知恵ですが、大変理にかなった教えだからこそ今でも受け継がれているのでしょう。以上の事からも冷やす事で妊娠しずらくなるというのはただの風説ではなく、生理学的にもしっかりとしたエビデンスけに基づいているものだという事がお分かりいただけると思います。

 

ですが現在冷えでお悩みだとしても悲観される必要はありません。人間は生きている限り代謝を繰り返し、細胞はより良い状態を求めて貴女と共に常に活動しています。そして少々の不都合ならば恒常性によってきちんと回復していきますので、通常はそれほど神経質になる必要はありません。言い換えると通常ではない状態が続く事で、回復に時間を要する状態に陥ってしまうのがいわゆる所謂自律神経失調状態という事になります。

 

トラブルがなかなか回復しないと感じられた時、それはご自身の心やお身体に相当な負担が掛かっていると思っていただき、無理をせず十分なケアをしていただいた方が良いのです。

 

以上のような事から交感神経の興奮によってもたらされる、不快な反応についてはイメージしていただけると思いますが、ただ交感神経は朝目覚めてから活動が盛んになる神経ですので、それ自体は決して悪い訳ではありません。寧ろそう云った機能があるからこそ自身を守る事が出来ますので、交感神経を抑える事ばかりに着目するのではなく、常に交感・副交感の「どちらかに偏っている状態」が続くのを避ける事がとても大切です。

 

以上の事からお身体の重要な働きを担っている交感・副交感神経のバランスを整える事が不妊治療にとって大変重要な意味を持つ事がお分かりいただけると思います。

 

自律神経調整法とは?

 

当院の使用する測定器は「良導絡自律神経調整学会」が研究し、そのシステムに基いて作成されている測定器 を使用致します。良導絡自律神経調整法とは1950 年、故中谷義雄医学博士により皮膚通電抵抗、所謂良導絡測 定点が発見され、以後中谷博士を中心として京都大学生理学部にて研究の末開発された治療法です。現在も世 界中の国公立大学や各医療機関で研究が続けられており、科学的見地から欧米の医師からも注目される治療法 となっています。

良導絡自律神経調整法では、自律神経の「どちらか一方を調整すればバランスがとれる仕組み」に着目し、体表を流れる微弱な電流の抵抗値から興奮(緊張)状態の交感神経を調べ、経絡経穴に対応した鍼治療をする事で生体の恒常性機能を調節しながら細胞レベルでお身体を改善していく西洋と東洋の融合的鍼灸治療です。

以下の表は治療前後の測定値の変化を表したものです(掲載についてはご本人様の承諾済み)

 

治療前

 

緑の二重線がその方の恒常性機能の平均値を表し、その範囲内に収まるのがバランスの良い状態です。この方の場合、全体的に恒常性機能が低く数値にばらつきがあり、自律神経の乱れが顕著に表れています。

 

治療後

 

治療後の測定では、全体的に恒常性機能が上がり、極端に高低差のあった数値のばらつきが改善されて、その方の本来の規定値内に改善されているのが分かります。

 

 

「たまごのお部屋」の不妊治療で期待ができること

 

  1. 冷え性や虚弱体質の改善等に関わる自律神経を整え、母体の身体機能を向上させる。
  2. 子宮動脈や卵巣動脈などの栄養血管の血流を促進させ、より質の高い卵子を育てる。
  3. 子宮機能を向上させる事で子宮内膜を厚くし、受精卵が着床しやすいようにする。
  4. 着床した受精卵や赤ちゃんに栄養や酸素をしっかり供給できるよう子宮の機能をより向上させる。
  5. ウィークポイントを治療する事でフィードバックを安定させ、ホルモンバランスを整えていく。

 

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、日本のカップルの6 組に1 組は何らかの不妊治療をした事 があると云われており、今は不妊治療を受ける事は決して特別な事ではありません。また医師による不妊 治療と併用して不妊鍼灸を受けられる事は、赤ちゃんを迎える為の準備を万全に整えるという意味でも、 大変有意義な治療となるでしょう。

「たまごのお部屋」では不妊症でお悩みのご夫婦の為に、少しでもお力になれるようしっかりとお話を伺い、相互理解と信頼関係に基づく治療を心掛けております。

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